コミックマーケット58(00/08/11〜13)


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やってまいりました、年2回の○タクの祭典(?)コミックマーケットです。お台場はビッグサイトが○タクの聖地と変わるこの時、今回からはUndoの生息地も変わったということで「何の気兼ねもなく全日参加してやるぜ!」と意気込んでいるわけですが、「いやはやオレもよくやるよ」とちょっと思うこともあるわけでして。なにしろオール始発でGO!ですからねえ。そこまでやらなきゃいかんのか?と問われれば…いや、やる必要あるって。(笑)

今回は本命の3日目にいろいろと変更が加えられたので、多方面に協力者(つーか兵隊?)を呼びかけたのですが、応えてくれたのは大学の後輩の源三一人と、まあそれでもいるといないではだいぶ違いますからね。
チェックするサークルさんの数も日にちごとの状況は様々なので、3日間を別々にサークルレポートも別々にしてあります。それと、今回からサークルレポートには軽く本の感想などもつけておきました。


1日目(11日)
今回の変更点その一。これまで「女の子日」(いわゆる、ヤ○イ系の本が多い日)と言われていた漫画、アニメ系が初日になりました。だからと言って行ってみたいサークルさんがなくなったわけではないので当然始発です。

天気も相変わらずの快晴で良い事なのですが、日差しが強過ぎてはっきり言って干からびそうな気分になりながら並びました。それにしても、思っていたよりも人が多い。これまでの「女の子日」と言えば、土曜で天気にもかかわらず、8時過ぎくらいにきても一桁台の列に並べたのですが、今回は始発なのに16列目。しかも、以前は殆ど女の子に囲まれて並んでいるような状況だったのに、今回は男が多いったらありゃしない。「別に男性向けでそんなにグレイトなサークルがあるわけじゃないと思うんだけどなあ」とか思いながら並んでました。
ちなみに、並んでいる間に近くのBOY'Sから聞こえてくる声は「ごっきー」か「LEVEL-X」。むむ、ライバルか!?程度が低いけど。熟練の買い手さんにしてみればアレかもしれないですが、僕のようなあまちゃん達の狙いは基本的にこのへんのようでした。

10時に開場になったわけですが、1列目は9時45分くらいから動き出していて、僕も10時15分くらいに入場することができました。それにしても、やはり人手が多そうに感じました。冬とは言え閑古鳥が飛んでいたという前回の冬コミにしてみたら、信じられないくらい人がいるし。いつもの3日目のような身動き不能というわけではないですが、結構一方通行もできてたし。

ただ、結局周りたいサークルさんは限られていて、すぐにチェックし終わったので西の企業スペースに行ってみました。前日、うしさんからチェックを言われていたところとかあったので。で、行ってみたらすごいじゃないですか!人の数が。いつもは人がはけたくらいになってしか行かないからなあ。リーフがいなくなったってこんなもんなんだねえ。まあ、企業スペースオンリーの参加者もいるわけだしなあ。

と、最低限の目的だけ果たしてこの日は退散しました。むしろ日焼けがキツイ…

2日目(12日)
そんなわけで変更になった2日目。お取り扱いは同人ソフト、ゲーム、芸能など。ゲームはとりあえずギャルーン、H系抜きということになっていて、この日も基本的に「女の子日」のようなものですが、同人ソフトの分男の比率が高いです。
で、例によって始発並びですが、やはり同じタイミングでも前日よりは後ろの方です。日差しも「少し曇り気味?」と見せかけておいて、やっぱりキツイし。

この日はエース級のサークルさんがあるので本心としては兵隊が欲しいところでしたが、明日のことを考えれば贅沢も言ってられないわけでして、これくらいどうにかするのはいつものこと、と並んでました。もっとも、エース級が割と増えてくるということは一般参加者も分散するということになり、案外チャンスは転がっているものです。問題はこのチャンスをいかに活かすことができるか、というのが今までの成功か否かの鍵だったわけですが…。

今回はいつもの失敗パターンかなあ…、と。なにしろ、散々並んで目前で完売されたのが2箇所、途中で並ぶのをくじけたのが1箇所と、無駄な労力を働いてしまったので。とりあず抑えるべきところは抑えられたので良しとしますかねえ。しかし、この辺はやっぱりまだまだあまちゃんだね。というか一人で周る事の限界と紙一重だもんなあ。ま、いいけどさ。

3日目(13日)
本命日であり、大いなる作戦の決行日である3日目です。しかし前日から不穏な気配が…。台風がもろに直撃デスカ?って感じで雨が降ってきやがりました。どうにかなるかなあ、と期待を込めて眠ってみたのですが、朝こそ微妙に晴れたもののやっぱり天気は雨。しかも台風らしく風まで吹き荒れてるし。世間的にも悪夢と言えた(忘れもしない、クロクラ川の水害事故です)去年の二の舞か?とも思われました。

こういう日は服装や持ち物で悩むんだよなあ。びしょ濡れになることは間違いないので、下手すると濡れた服のせいで風邪引くこともあるだろうし、そんなわけで軽装でいけば少々濡れたって「まあ、いいや」ってことになるんでしょうが、こういう時って夏の癖に寒いんだよね。それはそれで風邪ひいちゃうよね。といろいろ悩んだ挙句、結局軽装で行きました。で、寒いね、やっぱり。ビニールガッパとかごみ袋とかが良いのかもしれないね。特にごみ袋は重要。持ち物の防水にも役立つし。大事な本は水に濡れないようにしたいしね。あとサンダルのほうがいいのかもしれないけど、歩きっぱなし、立ちっぱなしなことを考えれば、やっぱりスニーカーがいいかもね、とか。
ちなみに、この悪天候の影響か救護スタッフのお世話になってる人をよく見かけました。どうでもいいところで命削ってるよね。自分もか…。

で、並ぶスペースを確保したところで兵隊の源三と軽く打ち合わせ。今回の3日目の最大の変更点は、超大物と目されるサークルがいくつか西に配置されたことです。というか、単にジャンルの配置の問題なんだけど。特に超大物中の大物であり、僕の最大の目的でもある「CUT A DASH!!」が西に配置されているので、この辺でいろいろ迷うところがあったわけです。まあ、わかる人はわかると思うけど、一人で周るにはここの存在ってキツイんだよね。ホールが同じでも苦労してるのに今回は劇的に違うから。で、協力者にお願いして、自分がこっちにならんで東の分を回ってもらうか、それとも逆にするか、と考えていたのです。で、今回は源三が知り合いと一緒に西の方に並ぶというので、「CUT〜」他いくつかのサークルさんを頼んで自分は東に並ぶことにしたわけです。雨の中並んでもらって、さらにはこの後何時間並ぶかわからない、並んでも買えるかどうかわからないというのに…。ううっ、苦労かけるなあ。っていうか、悪人?>オレ

さて、入場のタイミングですが、やはり昨日よりも後ろの列になっちゃいましたが時間的には10時30分前に入ることができました。しかし、人の波はただ事じゃありませんなあ。それでも必死こいて周っていたのですが…、思いがけず収穫多し!なんだかずいぶん効果的に行動できたのです。おかげで、過去最多じゃないかってくらいに本をゲットできました。さすがにチェックしたサークルすべてを周ることはできなかったし、する気もなかったのだけど、抑えておきたいところをずいぶん周ることができました。まさか本の買い過ぎでお金の心配をするようなことになるとはね…。

で、ふと考えてみれば冬コミの時はまだ「CUT〜」に並んでいた時間だよなあ、と思いつつ源三に連絡をとってみると、「なんとか買えそうです」とのこと。ラッキー。で、いつものごとくお昼からやってきたうしさん、スカと合流してから源三と合流すると…、思いがけず「CUT〜」の他にもチェックしておいた”あんまり期待していなかった”所の分まで抑えていたのです!マジか君は!「あと数分早ければ他もいくつかイケたんですけどね」と言っていたけど、あまりにも上出来すぎるって!実はほとんど無報酬(別にどっかの同人誌が欲しい、というわけではないのだ、彼は)だというのに良くやってくれたよ。君は兵隊の鏡だ。君の希望は十二分にかなえさせてもらうぞ。と、お礼を言っても言い足りない感じなんだけど、うしさん達がコスプレを見に行きたいってことで、そこでお別れ。冷たいね、オレ。あと、昔のバイトの後輩のM上君が委託でCD-ROMを出してたそうで、それももらっちゃうし。う〜む、実り多きは良い事なり。


総括
こんな感じで、個人的には大成功、大満足の参加だったのですが、僕の知らないところでいろいろと問題が起きていたようで。詳しい事はわかりませんが救急車が来たとかなんだとか。

まあ、いろいろな所で噴出しつつある「コミケの膿」というものが今回現れてしまったかな、という感じのようです。それを端に、アレコレとにじみ出つつあった様々な問題も浮き出始めて…。この手の話題がコミケ後に氾濫するのは毎度のことですが、今回は具体的に”事件”が起きてしまったようなので。ただ、こういう事はもう以前から言われている”参加者のモラル”というのがどうのこうの、というようなものなんですが、これって永遠に解決しない問題でもあると思うのですね。だからと言って何の改善も考じないのもイケてない。

毎度のことですが、結局は”個人のモラル”を良く考えて行動しないといけない、という結論しかないんだよね。少なくとも僕自身は守らねばいけない。今のコミケが、半ばカネにまみれて歪みつつあり、それが色々と事件を引き起こしそうな事態になっているのは明らかです。でも、参加者の誰もがそれを判っていると思うのですよ。もし判らない人が居るならば、判っている人で正さなければならないでしょう。でも、現場で注意でもしてみるってわけにはいかないでしょう。だから、せめて自分の周りだけでもね。少なくとも、僕の知り合いにはそうさせようと思います(とか言っておいて、実は今回の源三はちょっとペナルティなんだよね…)。

一番イケてないのは、判っているのにやってる人たちだよね。しかも”そうする事”を正当化しちゃってるのが。彼らの言い分は「そうするしかない」ってさも正論をぶつけているようにも聞こえるけど、やっぱり正しくないのは正しくない。”正しい不正”なんてのは存在しないし、”人がやってるからいい”なんてのも通用しないよね。そんな論理はコミケには当てはまらないはず。

まあ、こんな言い分は無力だろうけどさ、それでも何もしないよりは何かしておきましょ。個人でもさ。ぐあ〜、結局は同人バブルか…

実は、ちょっと僕もサークルさんに無礼なことしちゃったかも…。反省。マンレポに載ったりして…。

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